ピーステーブルでのお話
2022/05/24
3歳児さんの担任をしていた時にこんなことがありました。
「もう!一緒に遊びたくない!」「僕も嫌だ!」
大きな声で泣きながら、怒りあっています。
ブロック遊びにて、作りたいものがお互い変わり、うまく意見が合わなかったようです。
見守る保育をかじりたての私は、保育士が子どもたちの話に入った方がいいのか迷いましたが、
二人の話に入っていくのではなく試しに
「どうして嫌だったのか話し合ってみたら?」と提案してみました。
その時はピーステーブルをお部屋には設定していなかったので、椅子を持ってきてお互いに顔を向
けて座ってもらいました。即席のピーステーブルです。
私は少しだけ遠くにいて二人の様子を見守り、2人からのヘルプサインが出たらすぐに向かおうと思っていました。
しかし2人はお互いの目をじっと見つめて、私には目も向けません。
真剣になんの遊びがしたかったかをお互い怒りながらもしっかりと伝え合っています。
「僕が作りたかったのは、船で、どうしてもこのブロックが欲しかったんだよ。」
「僕はそこは車にしたかったんだよ。」
しばらく意見を伝え合うと落ち着いてきました。
「ごめんね」や解決策が出て、終わりになるのかな?と思っていたのですが。。。
「でも、僕はAくんのことが大好きなんだよ!」
「僕の方がBくん大好きだもん!」
と伝えると、照れ笑いしながら、解決していました。
自分で折り合いをつけ、最後に大好きだよ!と伝えている姿に私は感動してしまいました。
この日からお部屋にピーステーブルを設置しました。
今でもピーステーブルの話になると思い出す光景です。