子どもたちの遊びの習得
2022/08/24
3・4・5歳児異年齢保育での出来事です。
ビー玉を転がす、積み木の玩具を新しく出しました。
新しい玩具に子供たちは大興奮!
「どれだけ角度をつけたら、ビー玉のスピードが上がるのか」
「ゴールに向かってどのようなコースを作っていけばいいのか」
必死で考えて、みんなで話し合い、作り上げていきます。
この玩具は、子どもたちの物理的な考え方を育む、まさにSTEM教育の一つとも言えますね。
さて、年長さんが中心となってビー玉転がしを展開していたのですが、3歳児のAくんは、その様子をじっと見つめています。
遊びに入れてもらうわけでもなく、少し離れたところから見ているのです。
その様子は何日か見られました。園ではいろいろな遊びが日々展開されていきますから、他の遊びをすることも多いです。
しかし年長さんたちがビー玉転がしで遊んでいる時は、Aくんはそこにやってきて、その様子を観察していました。すると1週間後くらいでしょうか。
しばらく経った時に、Aくんが今度は自分でビー玉転がしを始め、お友だちも誘って、遊び始めたのです。年長さんが遊んでいた時のように、角度をつけて、次々と積み木を繋げていました。
その時に、Aくんはあの遊びを習得するために見ていたのだとわかりました。
もちろん子どもたちから、「教えてほしい」と伝えられたときは、遊びのヒントを伝えることもありますが、子どもたちは自らの力で、遊びを習得することができるのです。